UBS証券会社は2007年11月21日、「コーポレート・ガバナンス・コンファレンス東京」を六本木アカデミーヒルズで開催しました。
当コンファレンスはスピーカーに、東京証券取引所グループ取締役兼代表執行役社長の斉藤惇氏をはじめ、野村アセットマネジメント執行役社長柴田拓美氏、企業年金連合会専務理事矢野朝水氏などの機関投資家や、発行体である事業法人のトップの方々を迎え、日本におけるコーポレート・ガバナンス向上の重要性をそれぞれの立場から議論して 頂きました。特に今回は、コーポレート・ガバナンスを年金運用問題と東京市場の活性化というマクロ的な視点を勘案して掘り下げました。
会場には機関投資家や事業法人からの参加者が約100名ずつに加えて、メディアその他関係者を加えると、300名近くの出席者を集め、満席となって大盛況となりました。日本におけるコーポレート・ガバナンスのあるべき姿に対する事業法人および投資家の理解が深まるとともに、メディアからも注目を集め、海外メディアからの発信も多い会議となりました。

東京市場の国際競争力を強化し、国内外の投資家にとって魅力あるマーケットとなることが喫緊の課題であるとの共通認識のもと、日本企業の情報公開やコーポレート・ガバナンスの充実、日本株のリターンの向上の必要性、そして第三者割り当て増資の問題点などが指摘されました。
ご登壇いただいた東証の斉藤社長からは、最近の東証におけるコーポレート・ガバナンスに関する取り組み状況をご紹介いただきました。問題点として特に第三者割り当て増資による一株利益の希薄化をあげ、上場制度総合整備プログラム2007の一環として11月に制定された企業行動規範について、今後、第三者割り当て増資に関する規範も検討していくと発言されました。
また、企業年金連合会の矢野専務理事は、東京市場の活性化は、「日本の国民福祉の増進のために不可欠」であり、「日本国民の老後はまさに市場にかかっている」と指摘した上で、株主、投資家にとって魅力ある、信頼される市場をつくることの重要性を訴えました。一方で、機関投資家の受託者責任にも言及し、企業に対してモノを言うことの重要性を強調しました。
また、野村アセットマネジメントの柴田社長は、「ガバナンスとは少数株主の利益の保護のための仕組み」であるとし、少数株主の保護の重要性を訴えました。近年、日本でもその活動が注目されるアクティビスト・ファンドについては、世界的に著名なアクティビストは日本に未上陸であり、今後、そういった大物が日本に進出してくる可能性を示唆しました。そして、サイレント・マジョリティも、議決権の行使を含め、今後、様々な方法で企業経営に対してモノを言うようになってくるだろうとし、あらゆる投資家層が今後、日本においてもよりモノを言う傾向が強まるだろうと締めくくりました。

※敬称略/パネリストは、会社名のアルファベット順
| 9:35 | UBS証券会社 株式本部長 アンドリュー・ハンター |
開会の辞 |
|---|---|---|
| 9:45 | UBS証券会社 株式調査部 チーフストラテジスト 平川 昇二 |
日本株投資戦略 積極化する株式還元政策 |
| 10:00 | 株式会社 東京証券取引所グループ 取締役兼代表執行役社長 斉藤 惇 |
東証におけるコーポレート・ガバナンスに関する取り組み |
| 10:30 | 千葉商科大学 学長 島田 晴雄 |
対日直接投資とCorporate Governance 求められるNational Governance |
| 11:00 | 株式会社 ローソン 代表取締役社長 CEO 新浪 剛史 |
コーポレート・ガバナンス |
| 12:20 | UBS証券会社株式本部 日本株式営業部長 スコット・フォーバー |
機関投資家サーベイ |
| 12:40 | 企業年金連合会専務理事 矢野 朝水 |
年金運用問題と東京市場の活性化 |
| 13:10 | 野村アセットマネジメント株式会社 執行役社長 柴田 拓美 |
年金運用問題と東京市場の活性化の視点から |
| 13:40 | 日本板硝子株式会社 代表取締役会長 出原 洋三 |
真のNo.1グローバルガラスメーカーの創造 |
| 14:20 | パネルディスカッション | |
| コドリントン・コーポレート・ガバナンス・ジャパン (CCGJ) | 東京代表 西村 渉 |
|
| 野村アセットマネジメント株式会社 | 執行役社長 柴田 拓美 |
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| 企業年金連合会 | 専務理事 矢野 朝水 |
|
| UBS証券会社 | 株式調査部 チーフストラテジスト 平川 昇二 |
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| UBS証券会社 (モデレーター) | 投資銀行本部M&A・アドバイザリーグループ部長 スティーブン・P・トーマス |
|
| 15:10 | UBS証券会社 投資銀行本部長 伊藤 友則 |
閉会の辞 |
(2007年11月時点での情報です)
機関投資家サーベイ
UBSは、2007年10月、UBSのお客様である機関投資家を対象に、コーポレート・ガバナンスに係る幅広いテーマのサーベイをおこない、本邦企業の現状と他地域(欧州やアジア諸外国)との比較を行いました。主な結果をご紹介します。
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