
UBS証券会社 株式本部
クライアント・トレーディング アンド エグゼキューション部 アジアパシフィック ダイレクト エグゼキューション セールス部長
エグゼクティブディレクター 斎藤 隆幸氏
(インタビュー実施:2007年10月)
世界中の機関投資家の間でいま熱い注目を集め、日本でも利用が急速に広がっている証券取引サービスが「アルゴリズム取引」と「ダーク・プール・クロッシング」だ。UBS証券ならではのこの最先端サービスについて、ダイレクト エグゼキューション セールス部長、齋藤隆幸氏が解説する。
※ここで紹介する商品・サービスは、特定投資家のみを対象とするもので、特定投資家以外のお客様には提供しておりません。
クライアント・トレーディング アンド エグゼキューション部は、お客様(機関投資家、ヘッジファンドなど)からいただいた株の売買注文を執行する部署で、私は主に電子取引を担当しています。その中のサービスのひとつが、UBSが独自開発したアルゴリズムを搭載した自動執行システムに、お客様が直接アクセスして株式売買を行う「ダイレクト・ストラテジー・アクセス(DSA)」です。
アルゴリズム取引とは、お客様からの注文を、特定の理論やルールに従って自動的に執行する取引システムのことで、株価の動きや出来高などを数理的に分析するクォンツのノウハウをベースに開発されたものです。お客様には、ニーズに合わせてストラテジー(執行戦略)を選んでいただき、各種パラメーター(執行条件)を設定してご利用いただいています。
UBSでは様々なニーズに応える多様なストラテジーを開発、提供しています。例えば、いま最も幅広く活用されている「VWAP」というストラテジーは、特定銘柄の予想される出来高のパターンに沿って注文を出すというもの。出来高は1日の取引時間の中でもおわん型のように分散しますが、それに沿った形で執行していって出来高加重平均価格(VWAP)と呼ばれるベンチマークに近い価格での約定を目指します。

なぜ「VWAP」が人気かというと、1つの銘柄に対して一度に何十万株もの大口注文を出すと、株価に大きな影響を与えてしまい、結果的に不利な価格でしか約定できなくなるリスクがあるからです。「VWAP」を使えば、大口注文を複数の小口注文に分けて、出来高加重平均価格に近い水準で約定できるため、マーケット・インパクトを分散させながら、大口注文を執行することができるわけです。
こうしたUBSのアルゴリズム取引の魅力をより一層高めているのが「ダーク・プール・クロッシング」です。「ダークプール」とは、その名の通り、見えない流動性のことで、取引所に公開されていない注文を指します。UBSが提供するPINというシステムは、お客様の注文を取引所で執行していくと同時に、UBS内に同銘柄の反対売買の注文があった場合、それをクロス(取引所外もしくは立会外で約定)させるというシステムで、それによって市場で成行き注文として執行した場合と比較して、執行コストを下げられるメリットがあります※1。UBSのアルゴリズム取引は、このシステムと完全に融合しており、お客様の注文を常にUBSの流動性プール※2にアクセスさせながら執行していくことができます。
取引所では、大量注文が入って板が厚くなると、ある価格で約定させたくても自分の順番が来るまで待たなければなりません。その間に市場が閉まって約定できなかったということも出てくるでしょう。UBSのPINには「キュージャンピング」※3という機能がありますので、それをご利用いただけば、そんなリスクも小さくできます。
とてもメリットの多いシステムですが、これができるのもUBSが豊富な流動性プール(売買注文)を持っているからにほかなりません。UBSの現物株式のマーケットシェアは、トップクラス。だからこそ、クロッシングシステムが有効なのです。
- ※1 UBSのPINを利用したクロス取引について、PIN利用による実際の約定価格と仮に成行きとして取引所に発注していた場合に想定される約定価格とを比較した場合に認められるメリット。
- ※2 本資料でいう「UBSの流動性プール」は、当該機能の利用にご同意いただいたお客様の注文を指します。
- ※3 キュージャンピングによりクロス売買される注文は、其々の機能の利用にご同意いただいたお客様の注文(「キュージャンプ可能」注文)のみとなります。「キュージャンプ可能」注文のクロスの相手方となる注文がPIN内に存在しない場合は、注文は取引所で執行されます。
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